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【See
and Say】1955
Antonio Frasconi(アントニオ・フラスコーニ)
フラスコーニ初の絵本。この最初の絵本で、4カ国語表記という画期的なアイデアを取り入れ、絶賛される。子供が分かりやすいように、言語ごとに色を変え、各国の文字の下に発音が書かれている。取り上げているのは、生活に密着した身近にあるものばかりで“house”“egg”“rose”など。明るい色づかいと4カ国語表記でいろいろな国の言語に親しみ知ることが出来、子供から大人まで誰でもが楽しめたことでしょう。
黒が英語、青がイタリア語、赤がフランス語、緑がスペイン語。そして、すべての文字のしたに発音までが書いてあるのです。文字ではイメージできなくても、発音が表記されていることによって、お父さんやお母さんに読んでもらい、肉声で理解することができるんですね。最後のページには、簡単なあいさつや言葉がのっています。
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【THE
HOUSE THAT JACK BUILT】1958
Antonio Frasconi(アントニオ・フラスコーニ)
世界3大絵本賞「コールデコット賞」のオナー受賞作品。前作「SEE AND SAY」の『子供は出来るだけ早い時期から母国語以外の言語に慣れ親しむべきだ』という信念はそのままに、今回は2カ国語表記。
19世紀イギリスの代表的絵本作家ランドルフ・コールデコット(コールデコット賞はこのひとにちなんで創設された)が1878年に最初に描いた「THE
HOUSE THAT JACK BUILT」という記念すべき絵本の同名絵本。原作は、マザーグースの「ジャックのたてた家」。韻を踏んだ言葉遊びのマザーグースを楽しくカラフルに表現しています。
「これは、ジャックがたてた家だよ!」という、この印象的な色どりのページのひとことから、マザーグースのはじまりはじまり。「これは、麦芽。ジャックのたてた家に置いてある麦芽だよ!」「これは、ネズミ。ジャックのたてた家に置いてある麦芽をたべたネズミだよ!」「これは、ネコ。ジャックのたてた家に置いてある麦芽をたべたネズミを殺したネコだよ!」こんな調子が最後まで続いて、どんどんつながって増えていきます。さてさて、ジャックは何を作ったでしょう?なにがジャックの家に置いてあった?麦芽をたべたのはだれ?・・・と続きます。使っているのは、すべて明るめのきいろ、ピンク、みどり、そして黒。黒も発色を微妙に調整してあるのか明るい感じになっています。印象的なのは“ピンク”。適度な加減でつかい、下品にならないセンスを作り上げています。
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【THE
SNOW AND THE SUN】1961
Antonio Frasconi(アントニオ・フラスコーニ)
南アメリカの子供達に良く知られている昔の民話の韻詩をフラスコーニが持ち前の大胆な木版画を使い、映像として独自の解釈をくわえ、起こしなおした作品。今までの絵本同様、スペイン語と英語の2カ国語表記。フラスコーニ自身が少年時代をすごしたウルグアイの学校でも、似たような民話を勉強しました。それは、言葉の音や意味だけでなく、人生についての勉強でもありました。自然界の全ての物は何か他の物とつながっていて、それぞれの行為がその結果を生んでいると。本書の民話は雪が私の足を痛めつけるのを、私は雪のせいにする。すると雪は、太陽が雪を溶かすせいだという。太陽は雲のせいにする。と言うように、次から次に何かが何かの原因になっている。という例をあげ、自然界に存在するもの全てが、関係しあって世の中の物事が決定づけられていることを、子どもたちに教えようとしています。奥行き感、そして広がりのある絵画をみているような力強さとスケール。今までにない鮮やかなブルーと明るめの赤を基調にし、ほとんどのページがその2色で作り上げられていて、シンプルなのに大迫力なページ展開が見るたびに感動を呼び寄せる傑作。「炎」「水」「雲」という形のないものを表現するのは水彩画なのでも難しいのですが、それを木版画という、細かな表現が苦手な画法でバッチリ表現しています。
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【SEE
AGAIN SAY AGAIN】1964
antonio frasconi(アントニオ・フラスコーニ)
新しい言葉や言語を学ぶことが大好きな子どもたちに、母国語以外の言語に慣れ親しんでもらうために作られた絵本『SEE
AND SAY(1955)』の続編。子供達は新しい言葉を学ぶことに喜びを感じ、世界の他の国々では慣れ親しんだ物に他の言い方をしていることに気付きます。フラスコーニは、大胆で色鮮やかな木版画で子供達の身の回りにあるたくさんの物を表現しましたが、続編だけあってスケールアップ。春夏秋冬をテーマに海辺の様子、雪山で遊ぶ人の様子など見開き全面を使って表現したり、アパートの窓から見える人々の暮らしぶりなど。テキストは、英語は黒、イタリア語は青、フランス語は赤、スペイン語は緑の4カ国語表記。『春』の村をテーマにしたページ。春
の木々、春の村々、夕焼け、山。『夏』のページでは、真夏の浜辺に遊ぶ子供たちや、ビーチパラソル、そして、透き通るような海が生き生きと描かれています。『秋』のページでは、実り多い田畑の収穫風景なども。
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【Overhead
the Sun】1969
Antonio Frasconi(アントニオ・フラスコーニ)
アメリカを代表する詩人ウォルト・ホイットマンの生誕150周年の1969年に発行された本書。ホイットマンが独学・自費出版し世間の注目を浴びた、詩集『Leaves
of Grass(邦訳・ 草の葉)』の中から、フラスコーニ自身が一節を選びだし、ある意味フラスコーニ独自の解釈でウッドカットを提供した作品。フラスコーニは、この作品によりウッドカットという“彫刻による詩”という表現を成し遂げたのかもしれません。雲の中から顔をだす太陽の、なんともボ〜ッとした表情が印象的でしょ。そして、太陽が隠れている雲は、空に浮かんでいるというよりは、太陽に絡み
付いているような・・・。この「Overhead the Sun」では、すべての木版画を左ページにレイアウトし、サイズも揃っていて、まるで額装された
ような雰囲気。淡々としたリズムの詩にぴったり。こんな風景、通常では考えられませんが、フラスコーニさんの想像力によって出現したピンク色の空。インパクトを与える色彩に少ない数の色をたくみに組み合わせて、シンプルなのに、ドキッとするページを作り出しますね。
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【On
the Slain Collegians】1971
Antonio Frasconi(アントニオ・フラスコーニ)
「白鯨」で知られるハーマン・メルヴィルがセレクトした詩をフラスコーニが編集しウッドカットを付けた作品。死、そして、戦争がテーマになっているようで、ずべてモノクロのページ。ドクロ、ミサイル、十字架、ナイフ、兵士、キノコ雲、マト、叫んでいる顔、子供のこぶし、瞳などが、描き出される真っ黒な画面。端の方に描かれているのは、白骨化した遺体の山。そして、全体を覆うキラキラしたものは何なのか・・・。
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【CRICKETS
AND FROGS】1972
Gabriela Mistral/著
Antonio Frasconi(アントニオ・フラスコーニ)/絵
ラテン系のアメリカ人で最初にノーベル文学賞を受賞したガブリエラ・ミストラルによる原作をミストラルと長年の友人であるドリス・ダナが翻訳脚色し、フラスコーニが木版画で絵をつけた作品。スペイン語と英語の2カ国語表記。コオロギとカエル、どっちの鳴き声が大きくてきれいなのか。そんな争いを星たちはじっと眺めるだけ。時の経過とともに、コオロギはコオロギの夜のために唄い、カエルはカエルの夜のために唄う。そんな決まりができて、コオロギとカエルは争うことがなくなっていく。木版画で夜空を描かせたら右にでるものはいない、と思わせるほどきれいな夜空です。木版画
だからこそ、きれいな夜空なのかもしれませんが・・・。
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【THE
ELEPHANT AND HIS SECRET】1974
Gabriela Mistral/著
Antonio Frasconi(アントニオ・フラスコーニ)/絵
1945年にノーベル文学賞を受賞したチリの詩人ガブリエラ・ミストラルの寓話を元にしたお話。象がまだ象じゃなかった頃、象になる前の象は、地球で大きくて重たい存在になりたかった。ゆっくりとした時間の流れの中で、象になる前の象が地球上で象になり、そして、山のささやく声を聞いて、洪水から仲間の動物たちを救い出す。その山は、昔むかし、ノアにもささやいていたという。アントニオ・フラスコーニが大好きだった原作に素晴らしい色の木版画で力強さと美しさを与えている傑作。
いつものように、2つの言葉(英語とスペイン語)で表記。そして、配色に大注目。明るい赤と紫という、ちょっと間違えば下品極まりない色の組み合わせを、なぜか、スッキリ、大胆に、圧倒的な存在感をもって表現してしまう。ページのなかで使っていく色たちが先なのか、キャラクターや構図などの構成が先に決まるのか、それとも同時に決まっていくのか・・・。この2色を使うからこそ、この大柄なデザインになったと思えるし、ゾウという大きい存在があったから、この大胆な色の組み合わせを思いついたのか・・・。今まで見開いたことのなかったゾウの瞳が、最後のページで、初めて大きくみ開かれる。
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【HOW
THE LEFT-BEHIND BEASTS BUILT ARARAT】1978
Norma Farber/著
antonio frasconi(アントニオ・フラスコーニ)/絵
ノアはとても申し訳なく思っていました。なぜなら小さな箱舟には動物たちはそれぞれ、オスとメスの一組ずつしか乗せられなかったから。たくさんの動物たちが丘の上に残されました、でも残された動物たちも、ただ黙って溺れるのを待っていたわけではなかったのです。箱舟に乗れなかった動物たちのその後を、ノーマ・ファーバーがユーモラスに語り、アントニオ・フラスコーニの木版画(ウッドカット)が、力強く生き抜く動物たちを、今までにない可愛らしい表情に描いた一冊。ノーマ・ファーバーは詩人として、また女優として、歌手として、そして妻であり母として輝かしい成功を収めた後に子供向けの本を書き始めました。彼女の詩や著書は1975年のNational Book Awardにノミネートされ、受賞しています。
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【the
Wave】1964
Blair Lent(ブレア・レント)/絵
子供も大人も生活や自然といったありふれた題材から生まれた民話は、魅力的に聞き入るでしょう。The Waveもそのようなお話で、もともとは日本の昔話をラフカディオハーンが翻訳したものです。孫とふたり暮しをしているおじいさんの村に、ある日大地震が起こり、冷酷にも自然は大津波を起こしておじいさんの住んでいる村を飲み込もうと襲います。おじいさんは自分の田に火をつけます。私たちはおじいさんの威厳と、自然災害と戦おうとする能力とそのすばらしい結末を知ることになります。民話というのは語り手によって次々伝えられ変化し、よい形になります。子供の図書館の司書のかたわら、語り手をやっていたマーガレットにピッツバーグのテレビ局が注目しました。そしてこのお話にマッチするイラストレーターがブレアレントだったそうです。彼の劇的な三色のイラストが古い日本の優雅さと力強さをうまく表現し、津波の恐ろしさをスケール感たっぷりに描き切っています。1965年コールデコット賞オナー受賞作品。
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【Pistachio】1964
Blair Lent(ブレア・レント)
なぜか自転車に乗れて、なぜか逆立ちができて、そしてなぜか体がグリーンな珍しい牛のピスタチオ。飼い主のワルド−はピスタチオと一緒にサーカスに入りたいと思っているのですが、「牛を見たいお客さんなんていないよ!」ってことで、入れてもらえない。そこでワルド−は考えます、ピスタチオをライオンに変身させてもう一回チャレンジ・・・失敗、ゾウに変身・・・失敗。どんな方法でサーカスに入るのでしょう?かわいい垂れ目、ほっぺは赤く、妙にキュートなピスタチオ。
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【John
Tabor's Ride】1966
Blair Lent(ブレア・レント)
鯨の漁師ジョンの漁船が難破して、もう2年。このところ船も全然見かけなくなっちゃった。そんなある日、夢の中にヒゲをはやした爺さんが現れて、ボートに乗って鯨を捕まえに連れて行ってくれる。さすがに鯨はあっさり捕まってジョンと爺さんをフィジー、スマトラ、インドと、いろんな所に連れていってくれる。
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【BABA
YAGA】1966
Ernest Small/著
Blair Lent(ブレア・レント)/絵
ある日マルシアと言う女の子がお母さんに頼まれて村へかぶらを売りに行ったのですが,売ったお金をなくしてしまい森へかぶらを探しに行きます。でもお母さんには、「森の奥へは行ってはいけないよ。ババヤガの森だから。」と言われていたのです。ババヤガの小屋は骨や頭蓋骨で覆われていて家を支えているのは大きな鶏の足のようだといいます。そして悪いロシアの子供を捜してはシチューに入れて食べてしまうというのです。マルシアがそれを思い出したとき目の前にババヤガが・・・。マルシアは食べられてしまうのか、それともババヤガってほんとうにそんなに悪い人なのかな?
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【From
King Boggen's Hall to Nothing-at-all】1967
Blair Lent(ブレア・レント)/絵
色々な童謡の中に描かれている変わった家々や住処へのすばらしい旅の本です。この本の中に出てくる親しみやすい登場人物の、ピーターパンプキンイーターやマックシャトル老婦人の家は、ブレアレントが独自にデザインして家具も備え付けたりしたオリジナルの形。瓶の家や、ベルの家、ヤカンの家や帽子の家、あなたはどんな家に住んでみたいですか?ブレア・レントのイラストをみて、あなたが住んでいる様子を想像してみてください。なんだか、楽しい気分になってきませんか?
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【The
CHRISTMAS SKY】1966
Franklyn M. Branley/著
Blair Lent(ブレア・レント)/絵
キリストが生まれる日、東の夜空に一つの輝く星が現れ、賢者たちがその星に導かれてベツレヘムまで来たという聖書のお話はとても魅力的。この本の基になっているのは、ニューヨークのハイデン・プラネタリウムでクリスマスの季節になると毎年行われていたショーでした。作者であるブランリー氏がそのプラネタリウムの教育プログラムのディレクターだったのです。東の空に輝いていたのは流れ星だったのか、あるいは彗星だったのか、それとも今では見ることのできない惑星だったのか。ブレア・レントの木版画が、キリストの誕生を神秘的に描いています。
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【Oasis
of the Stars】1965
Olg Economakis(オルガ・エコノマキス)/著
Blair Lent(ブレア・レント)/絵
アブは砂漠の暮らしが好きでした、でも、たった一つだけ嫌なことがあるのです。それは、砂漠の中のオアシスは太陽の熱がその泉と緑を枯らすまでの一時の家に過ぎないということ。泉が枯れてしまえば、また次のオアシスを探して引っ越さなければならないのです。アブの夢は、夜空の星のように、たくさん水のあるオアシスの暮らし、本当のわが家での暮らし。オルガ・エコノマキスが砂漠の美しさとそこでの生活の現実を抒情詩的な散文で表現し、ブレア・レントのイラストが、少年の夢とかたい決意を見事に描いています。
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